ノグチ雑記

自転車が好きな情報系田舎っぺ学生のテキトーな雑記

ぼくの大学編入学試験

はじめに

ぼくは長野高専の5年生で、進学という進路を選びました。

そのためつい先日まで編入学試験であわあわしていましたが、このたび無事に第一志望の 新潟大学 工学部 情報工学科 に合格する事ができたので、来年度以降の受験生の誰かのために(なるのか分からないけど)僕の大学編入学試験について時系列順に遡っていきたいと思います。

ちなみに僕は学力試験で合格しましたが、同学に推薦試験も受験したので、その体験記は『受験 - のぐちかにっき』をどうぞ。

4年次

12月

先輩や企業の方の進路講演などで高専本科を卒業した後の進路について真剣に意識し始める。

ぼくは1年生の時から本科を卒業した後にはどこかの国立大学に行きたいと心に決めていたので、この時も迷うこと無く進学することを決心した。

この時の志望校は新潟大学京都工芸繊維大学だったきがする。

早い人はこのとき既に行きたい大学を決め、受験勉強を始めている人もいた。

この時期に勉強を始めるのが普通なのかもしれないが、ぼくのクラスでは数人が123年の頃の数学の教科書を読み始める程度だった。 もちろんトップ層は完全に受験モードの人もいた。

ぼく自身はまだ受験生という自覚が全くなく、今までとなんら変らない生活をしていた。

1月

12月の終わりから1月の中旬くらいまで学校で実施されるTOEIC IPのために何となく英語の勉強を始める。

たしかDUOをCD聞きながら音読するのを繰り返してた。

中旬頃、TOEIC IPを初めて受ける。クラスで真ん中くらいのスコアで特に何も感じなかったが、トップ層は600〜700ほどスコアをとっていて、このとき既にトップ層と自分の差がこれ程あるのかとびっくりした。

びっくりしただけでまだまだ呑気にだらだらした生活をしていた。

2月

死ぬほどレポートがでたり学年末試験だったりで、ほとんど受験勉強しなかった。

試験が終わりレポートを全て提出したらその開放感でまたグータラした生活が始まる。

3月のTOEICの勉強だけダラダラやっていた。

3月

春休みに入って、そろそろ始めなきゃヤバイなと焦り始める。とりあえず3月のTOEICに向けてやり始める。

DUOと単語特急と公式問題集をバァーっとやった。

3月の初め頃に高専から関東の大学へ編入した学生が主体のTitechHUBによる『関東八大学合同編入説明会』にクラスメイトと参加する。

ぼくの志望する大学は関東の大学ではなかったが、知っている先輩も主催側として参加するようで、編入学受験における何らかの手がかりをつかめるかなと思って参加した。

この時一緒に行ったクラスメイトはクラスでもトップ層の人たちで、ぼくが東京農工大学のブースで説明を聞いている間に、筑波や東工大のブースで説明を聞いていた。

受験の流れとか大学生活とかいろいろなことを聞けて結果的になかなかよい経験となった。

東京での開催だったのでついでにアイマスの映画を見に行った。とても良かった。

3月の終わり頃、2度目のTOEICを受ける。2月より100ほどスコアが上がっていた。といってもやっと単位免除できるかどうかのラインだった。

3月の後半頃から数学の勉強を始める。

春休みの勉強時間は平均2〜3時間程度だった。

徹底演習と、この参考書をひと通り解いてある先輩のノートで少しずつやった。

春休み終わり頃に担任と3者面談をし、その時初めて自分が新潟大学の推薦を貰えることを知る。ソッコー先生に手続きをお願いする。

5年次

4月

新潟大学の情報をひたすら集めまくる。

前年度の募集要項、先輩の受験報告書、出題傾向、etc...

4月中旬頃のTOEICに向けて英語を勉強する。 しかしスコアは伸びなかった。

TOEICが終ってから数学の勉強を本格的に取り掛かり始める。

授業中も暇な時は数学の勉強をするようになる。 放課後は研究室に残り、夜8時くらいまで勉強してから家に帰ってご飯を食べ、少し寝てからまた勉強をする、といったサイクルで勉強した。

一日6時間ほどの勉強時間だったと思う。

徹底演習は問題を解いても解いても先に進まないので、徹底研究に参考書を切り替えた。

5月

ゴリゴリ数学の勉強する。

4月と同様に一日6〜8時間の勉強時間だった。

過去問や募集要項を取り寄せたりした。5月の後半に推薦試験の願書締め切りだったので提出した。

長野高専の専攻科も滑り止めとして願書を出した。

徹底演習は5月で2,3週くらい終わり、よく理解してないところを重点的に解くようにした。

6月

6月に入り、ようやく面接の練習をした。4回くらい先生のところへ通って面接対策をした。

6月6日の推薦試験に向けて前泊し、本番に臨んだ。

面接でボコられ、口頭試問でボコられ、散々な試験を終えて長野に帰宅。

ここで受かっていれば専攻科を受験せずに終わりだったが、見事に新潟大学に落ちた。かなり泣いた気がする。

気を取り直して、再び受験勉強を再開し、定期試験を終えた後に専攻科の試験を受ける。数学の難化で全然刃が立たず落ちたかと思ったが、何とか合格することができ、心にだいぶ余裕ができた。

滑り止めが合格したことによってここから7月まで勉強する気が全くなくなってしまった。

この時期は一日4〜5時間ほどしか勉強をしていなかった。なにもしないで寝ることもあった。

この頃は英語の勉強として教科書の和訳をひたすらやっていた。

7月

6月の終わりくらいからそろそろやばいと思って数学の勉強を再開した。 数週間ぶりに参考書を開いたら、すっかり頭から抜けている所があり、徹底研究を最初から解きまくった。

7月2日、新潟大学の学力試験を受けた。受験会場につくと、昨年度の2倍くらいの受験生がいてビビった。受ける前から落ちたと思った。 でも専攻科に受かっているので、これに落ちてもまあいいやという柔い気持ちで受験した。

そのおかげで緊張が解けたのか、自己採点で数学10割、プログラミング10割、論理回路6割、英語7割り程度と、まあまあ出来た。面接も全く緊張することなく、むしろ推薦の面接と同じ面接官だったので、これを推薦のリベンジマッチだと思い、自分の熱意を訴えるように応答した。

数学は過去問通りで落ち着いてやれば割りと簡単だったし、プログラミングは情報科高専生なら余裕のよっちゃん問題、論理回路は全く予想していなかった全加算器とフリップフロップ問題で全く勉強していなかったけど、全加算器は気合で解き、フリップフロップは全く分からなかったのでテキトーに解法の道筋だけ書いた。

基礎専門科目は数学、プログラミング、論理回路を3時間で解くが、FF問題が解けなかったものの2時間ほどで全て終わり、残りの1時間は見直しをしたり午後の面接で言いたいことの最終チェックをしたりと有効に使うことが出来た。

英語に関しては、教科書和訳を何日かやったきりで結局ほぼノー勉で挑んだが、中学高校レベルの英語能力で何とかなった。和訳問題に関しては教科書と全く同じ文章が出題されたので、試験中ニヤけた。

面接では面接官5人に、志望理由、試験の出来、得意不得意科目、卒研の内容とその優位性、学部卒業後の進路(院にいくか)、将来の夢、と言った感じで、ほぼテンプレ通りの質問をされた。将来の夢に関しては予想してなかったのでちょっと焦った。時間は5分ほどで終ったのでちょっと心配になった。

一週間後に合否発表され、なんとか合格していた。正直、十中八九落ちているものだと思ってたのでかなり嬉しかった。

結局ぼくが受験した情報工学科は受験者数17人に対して合格者が6人で、実倍率は約2.8倍ほどだった。

まとめ

以上でぼくの受験体験記は終わりですが、今考えるとあの勉強量でよく合格したなと思います。推薦を落とされてもなお学力試験を受けたことで熱意が伝わり、お情けで合格にしてもらったんじゃないかとさえ考えています。

他の国立大学より新潟大学は比較的に編入しやすいとされる大学ですが、今後編入を考える人で来年以降どこの大学を受けるにしてもこんな勉強時間ではかなりキツイと思うので、ぼくのこの受験生活を反面教師として計画的な受験生活を送って下さい。

とくに昨今の編学入試験ではTOEICのスコア提出が必須となってきているので、編入学受験が本格化する前にTOEICを受けられるだけ受けるべきだと思います。

レベルの高い人達からするときっと、先輩面すんなチラ裏でやっとけといった感じでしょうが、これも一つの受験体験記ということでお許し下さい。